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インテリアスタイルの種類

デコラティブブックス(装飾書籍)を使用した室内装飾に役立つインテリアスタイルの基本的な知識について詳しくご紹介します。

ナチュラルスタイルとは自然素材のエレメントをプラスした内装のことです。

ナチュラルスタイルのインテリアというと古民家など、木造住宅の内装をイメージする方が多いかもしれませんが、インテリア用語でいうナチュラルスタイルとは、都会的(近代的)で無機質な室内に自然素材のエレメントをプラスした内装のことを指します。

インテリア用語でいうエレメントとは、内装を構成する要素のことで、家具や照明器具、天井や壁、床に使う内装材、装飾用の小物などを指します。

都会的(近代的)で無機質な室内とは、フローリングに白い天井、白い壁紙の、日本によくある普通のアパートや賃貸マンションの室内です。

ナチュラルスタイルの内装

ナチュラルスタイルの内装はスッキリとした直線的なデザインが基本となります。
その名の通りナチュラル(自然・天然)を取り入れた内装の形を意味しており、よく使われる色は白やベージュ、茶系のアースカラーで、素材の質感を損なわない程度に着色する飽きのこないシンプルなカラーリングが中心です。
使用する塗料には、素材の質感を感じさせるような(肌触りの良い)オイルステインや薄いラッカー塗料などが適しています。

家具や壁、床などに使う内装材には天然木(無垢材)やランバーコア(合板)などの木材が使用され、椅子の座面やソファー、クッションなどのファブリックにはコットン(木綿)やリネン(麻)などの天然繊維が用いられます。

木材の種類で適しているのはパイン・メイプル・オークなどの素材の色味が明るい樹種。
アクセントには観葉植物などのグリーンが適しています。

近代的な住宅の中に天然素材を使ったエレメントを用い、機能的で明るく、温もりのある空間がナチュラルスタイルインテリアの特徴です。

テイストが違う類似スタイル

基本的にはナチュラルスタイルのインテリアですが、若干他のスタイルやニュアンスが混ざった場合、ナチュラルスタイルインテリアのことを下記のような言葉で表現する場合もあります。
  • 北欧ナチュラル
  • フェミニンナチュラル
  • マニッシュナチュラル
  • シンプルナチュラル
  • モダンナチュラル
  • レトロナチュラル
このように、ナチュラルという言葉がセットになっているインテリアスタイルの基本はすべてナチュラルスタイルなのです。
ナチュラルスタイルに北欧家具が加われば「北欧ナチュラルスタイル」、最小限の物でまとめたスッキリとしたナチュラルスタイルの内装であれば「シンプルナチュラルスタイル」のような言い方になります。

モダンスタイルとは近代的な素材を多用したインテリアスタイルのことです。

モダンスタイルインテリアには様々なテイストのスタイルがあり、モダンスタイルという総称はとても幅広いインテリアスタイルを意味します。

モダンスタイルの特徴

モダンスタイルの特徴としてあげられるのが、内装材や家具、脚物家具などに使われる素材です。

モダンスタイルインテリアには近代的なエレメントが欠かせません、そこで内装や家具に用いる材料も、ポリカーボネートやアクリルなどのプラスチック樹脂、ガラスやミラー、ステンレスやスチールなどの金属素材などが多くなります。

ナチュラルスタイルではメイン素材として使用されていた自然素材は、アクセントとして用いる程度です。

また、アクセントにインテリア小物を多用するのではなく、近代建築家や有名デザイナーなどによるデザイン性の高い家具(デザイナーズ家具の名作など)をアクセントに使うのもモダンスタイルの特徴です。

モダンスタイルインテリアによく用いられるカラーは、無彩色(中間色)が中心で、その中でも明度の高い白はメインカラーに用いられることが多いです。

アクセントとしてさし色に用いられることが多いのは灰色や黒、有彩色を使う場合は1〜2色程度に抑えておくのがポイントです。
ナチュラルスタイルとは真逆で素材の質感(テクスチャ)を感じさせない艶やかな塗装が特徴で、モダンスタイルインテリアにはメタリックカラーなども多く用いられます。
その為、モダンスタイルの内装は仕上がりが全体的にシャープな雰囲気になるのが特徴です。
フォーカルポイントを意識した塗装などもモダンスタイルの内装には多く見られます。

他のスタイルとセットになりやすいモダンスタイル

モダンスタイルインテリアという言葉よりも、シンプルモダンインテリアなど、他のスタイルとモダンスタイルがセットになった言葉の方がよく使われます。

クラシックな雰囲気とは間逆のインテリアスタイルには、モダン(近代的)な要素が少なからず入っている為、
  • シンプルモダン
  • ナチュラルモダン
  • ヨーロピアンモダン
  • イタリアンモダン
  • ミッドセンチュリーモダン
  • 和風モダン
など、他のスタイルと組み合わさった呼び名になってしまうのです。

とにかく、近代的な要素が入っているインテリアスタイルは、全てモダンスタイルなのです。

ミッドセンチュリーモダンとは?

モダンスタイルの中でもよく耳にするのがミッドセンチュリーモダンスタイル。
ミッドセンチュリーモダンとは、1940年〜1970年代に流行したモダンスタイルのことを指します。

普通のモダンスタイル同様、無駄を削ぎ落としたシンプルでシャープなフォルムが特徴で、当時新素材だったプラスチックを使ったエレメント(樹脂製品)を用いた近未来を感じさせるような雰囲気がミッドセンチュリーモダンスタイルです。

コンテンポラリーとは?

ミッドセンチュリーモダン同様に最近よく耳にするコンテンポラリースタイル。
コンテンポラリースタイルとは「今どきのインテリアスタイル」という意味で使われます。
モダンスタイルインテリアをベースに、最先端の家具や家電などを取り入れた生活自体を向上させるようなインテリアスタイルをコンテンポラリースタイルと呼びます。
クラシックなデザインを現代風にアレンジしたデザイナーズ家具を取り入れたり、最先端(流行り)の内装材を積極的に取り入れるのもコンテンポラリースタイルの特徴です。

ヨーロッパ・アンティークスタイルとは歴史ある欧州インテリアの総称です。

ヨーロッパ・アンティークスタイルとは、中世ヨーロッパの雰囲気を取り入れたインテリアスタイルを指します。

ヨーロッパのインテリアスタイルには歴史があり、時代や国によって様々なインテリアスタイルが確立されてきました。
  • フランスのロココ様式
  • イギリスのクイーン・アン様式
  • イギリスのヴィクトリア様式
  • イギリスのジョージアン様式
このように歴史あるヨーロッパのインテリアスタイルには時代や国によってそれぞれに特徴があるのですが、これらを広範囲で指したインテリアスタイルとして、ヨーロッパ・アンティークスタイルという言葉を使うことがあります。

アンティーク家具

ヨーロッパ・アンティークスタイルの特徴のひとつがアンティーク家具。

チェアやソファ、テーブルなど脚に丸みのある猫脚を用いた脚物家具はとてもエレガントでヨーロッパ・アンティークスタイルを確立するには欠かせないアイテムです。

そんな100年以上も使い続けられている本物のアンティーク家具ですが、価格や耐久性などの問題もあり、実用的な物に関してはアンティーク調(レプリカ)のエレメントが人気です。

アンティーク調の家具を選ぶ場合は、装飾的すぎる物を選んでしまうと他の家具とのバランスが取り難くなってしまうので、できるだけシンプルなデザインの物を選ぶのが全体を違和感なくまとめるポイントになります。

花柄のファブリック

ヨーロッパ・アンティークスタイルには、花や植物をモチーフにしたデザインのファブリックが欠かせません。

  • テーブルクロス
  • カーテン
  • クッションカバー
など、アクセント的に花柄のファブリックを用いることがヨーロッパ・アンティークスタイルの特徴です。

シャンデリア

室内照明には宮殿を彷彿とさせるようなゴージャスでエレガントなシャンデリアが欠かせません。

そんなシャンデリアには、豪華な装飾の物をセレクトするのがヨーロッパ・アンティークスタイルの特徴です。

装飾モールディング

意外と見落としがちですがヨーロッパ・アンティークスタイルのインテリアに必要不可欠なのがデコラティブな装飾モールディングです。

一般的な日本の住宅様式ではアンティークスタイルのエレメントがフィットし難い場合があります。

そこでカギになるのが装飾モールディング。
モールディングとは天井と壁の取り合い部に使用する「天井の廻縁」や、椅子を引いた時に壁に付く傷を防ぐ役目を持つ「腰見切り」、壁と床の境目部分の隙間を埋める「巾木」などの総称です。

装飾モールディングを使い壁面を欧米の住宅様式に改装するだけで、本格的なヨーロッパ・アンティークスタイルの空間に仕上げることが可能になります。

北欧スタイルとは北欧デザインの家具や小物を用いたインテリアスタイルのことです。

北欧スタイルとは、別名スカンジナヴィアンスタイルとも呼ばれ、ヨーロッパ北方の巨大な半島であるスカンジナビア半島周辺の諸国、デンマーク・ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・アイスランドのスタイリッシュなインテリアを取り入れたインテリアスタイルのことを指します。

北欧スタイルの特徴は?

天然木などの自然素材を用いた温かみのある内装など、一見ナチュラルスタイルと共通する部分が多い北欧スタイル。
そんな北欧スタイルとナチュラルスタイルとの大きな違いは使用している家具やインテリアに北欧デザインの物を用いているかどうかで変わってきます。
北欧スタイル
北欧デザインの家具を積極的に使用しているナチュラルスタイルのインテリア。
ナチュラルスタイル
デザイナーズ家具をアクセントに天然素材を中心に取り入れたインテリア。

北欧デザインとは?

北欧デザインとは、20世紀に入り欧州で生まれた機能的で無駄のないフォルムが特徴のデザインで、直線や人工的な曲線のみといった単純なラインで構成され、近代的(モダン)なデザインと温かみのある天然素材を用いて作られた物を指します。
使いやすく合理的で、冷たく機械的な感じがしないのも北欧デザインの特徴です。

北欧家具に用いられる材料はパイン材、ビーチ材、オーク材などの木材で、家具によってはプライウッドなどもよく用いられます。

厳しい冬が長く続く北欧諸国の生活には温かみのあるファブリック(布製品)が欠かせません。
そんなファブリックの素材となる、テキスタイル(加工前の布、もしくはカーテンやカーペット等)にも北欧ならではのデザインが多く見受けられます。

代表的なものは動植物をモチーフにしたデザイン。
また、カラフルな色使いも北欧デザインの特徴です。

長い時間家の中で過ごすことが多い北欧諸国では照明器具にも個性的なものが多いです。

室内照明には、蛍光灯の白々とした光ではなく、温かみのある光を取り入れるのが北欧スタイルです。

カフェスタイルとは自由でセンスが問われるインテリアスタイルのことです。

カフェスタイルとは、その名の通りカフェのようなインテリアスタイルのことを指します。
定義などが明確でないぶん自由ではありますが、センスが問われる高度なインテリアスタイルでもあります。

カフェスタイルに共通する特徴

個人のセンスが直接反映する決まりのないカフェスタイルですが、色々なカフェスタイルのインテリアを見ていくと、なんとなく共通するところがあります。

それは、くつろげる空間であることです。

座面が沈まず座り心地のよいソファ、程よい高さと質感のよいテーブル、安らぎを感じる照明の色など、コーヒーを飲みながら長居したくなる心地よい空間こそがカフェスタイルインテリアなのかもしれません。

そしてもうひとつ、おしゃれなカフェスタイルの空間に共通することがあります。

それは、まとまりがあっても統一感はないことです。 例えばスツール(背もたれのない一人用の椅子や腰掛)ひとつにしても、おしゃれなカフェスタイルインテリアの空間では、同じ物で統一せず、材質や形状の違うものを複数用います。
多くのインテリアスタイルではエレメントに一定の統一感を持たせることで、そのスタイルを確立していましたが、カフェスタイルの場合は、そのエレメントをあえて揃えないことでおしゃれに演出しています。

ただ揃えないだけでは、物がごちゃついただけの部屋になってしまいますが、おしゃれなカフェスタイルの部屋は、全体的に見た時、様々なエレメントと部屋全体がマリアージュしているのです。

そう考えて見てみると、多くのカフェスタイルインテリアには裏テーマが隠されているようにも思えます。

例えば中世ヨーロッパの雰囲気が好きな人が考えたカフェスタイルインテリアの場合、エレメントの素材や形状がバラバラでも、中世ヨーロッパの雰囲気で全体的にまとまっていたりします。

このように、住む人のセンスやこだわりが背景にあるインテリアスタイルがカフェスタイルなのです。

ブルックリンスタイル

カフェスタイルに似たテイストのインテリアスタイルがいくつかあります。
そのひとつがブルックリンスタイル。

ブルックリンスタイルとはニューヨークのブルックリン地区にある、昔倉庫だったところを改装したおしゃれなレストランやカフェを参考にしたスタイルを指します。

ブルックリンスタイルの特徴としてあげられるのが、
  • レンガの壁
  • 節のあるSPF材を使ったラフなフローリング
  • 鉄素材のエレメント
  • ビンテージの家具やラグ
などです。
素人が改装したようなDIY感を演出してあるのもブルックリンスタイルの特徴です。

インダストリアルスタイル

ブルックリンスタイル同様、カフェスタイルに似たテイストのインテリアスタイルとしてあげあれるのがインダストリアルスタイル。

インダストリアルスタイルとは、工場など工業系の施設で使われた家具や設備(パイプなどの配管)、照明など、鉄やスチール製のエレメントを用いたインテリアスタイルを指します。

無機質で無骨な質感でも使いやすく無駄のないデザインが特徴的な業務用品。 そんなエレメントを使ったインダストリアルスタイルは男前インテリアとも呼ばれています。

ブルックリンスタイルとも似ている部分が多いインテリアスタイルですが、カフェスタイルの中に取り込むのが人気のインテリアスタイルです。

カントリースタイルとは外国の田舎をイメージしたインテリアスタイルのことです。

カントリースタイルとは、外国の田舎に暮らしているような雰囲気の素朴なインテリアスタイルを指します。

海外の田舎といっても、色々なタイプがあり、
  • アメリカンカントリースタイル
  • ブリティッシュカントリースタイル
  • フレンチカントリースタイル
など、国別にテイストの違うスタイルが確立していますが、どれもその国の田舎をイメージしたインテリアスタイルです。
最近では白や生成色(きなりいろ)を基調としたナチュラルカントリースタイルなども支持されているようです。
カントリースタイルの基本は、木材やレンガ、真鍮や木綿などの、長く使える素朴な素材を用いて作ったエレメント。
実用的でシンプルな雰囲気はナチュラルスタイルとも似ています。

脚物家具にはターンドレッグ

カントリースタイルに使用する家具や床材には節のあるパイン材やオーク材を用いた使い込むと味の出てくるものがおすすめ。
一般的に木材は節が無い物の方が質が良く値段も高いのですが、カントリースタイルでは節がしっかりとあらわれているものを使います。
また、テーブルなどの脚物家具にはスタイリッシュでボリューム感のあるターンドレッグという装飾の物を用いるのがカントリースタイルの特徴です。

ドアノブやチェストの取っ手には経年変化により古びた感じの(古色仕上げの)真鍮などを使うのがカントリースタイル。

ファブリックにはチェック柄

ソファやクッション、ベッドカバーなどのファブリックにはタータンチェックやギンガムチェックなどのチェック柄を使うのがポイント。

雑貨にはホーローのキャニスターやブリキのじょうろなどのガーデニンググッズを取り入れるのがカントリースタイルの特徴です。

エスニックスタイルとはアジアンテイストをプラスしたモダンスタイルのことです。

エスニックスタイルと聞くと、バリ島などにあるリゾートホテルの内装をイメージしがちですが、「エスニックスタイル」とは、タイ・インドネシア・バリ・韓国・中国などの中央アジア各国や中東や中南米などの要素(民芸調家具や小物)を取り入れたインテリアスタイルのことを指します。

民芸調のファブリック

折柄が多彩な民芸調の布地(ファブリックやテキスタイル)はエスニックスタイルの特徴です。

カーペット(絨毯)やクッション以外にも、ユニークな絵柄のテキスタイルを壁に飾りフォーカルポイントとして活用することもできます。
また、フォーカルポイントとして用いるならお面などの民芸品もおすすめです。

植物を原料とした自然素材

エスニックスタイルのエレメントに用いられるのがラタン・ウォーターヒヤシンス・アタなどの植物を原料とした自然素材。
ヒヤシンス素材のラウンジチェアなどは、南国やオリエンタル(東洋)のリゾートホテルを彷彿とさせるエレメントです。
また、ラタンなどの自然素材はソファやベッドなどの家具にも用いられます。

海外から見た場合、和のインテリアスタイルもエスニックスタイルに分類されることが多いです。
特にイグサ(畳に使われる素材)はエスニックスタイルにフィットします。

家具の素材に高級木材のチーク材を用いるのもエスニックスタイルの特徴です。

エスニックスタイルの場合、自然素材は照明にも用いられます。
シェードに貝殻(シェル)を使ったものや、竹やラタンなどを使ったものなど、自然素材を用いた個性的なデザインの照明はエスニックスタイルの特徴です。

そして、南国リゾートのような雰囲気に欠かせないのがボリューミーな観葉植物。
エスニックスタイルのインテリアにはストレリチアやオーガスタなどの葉が大きく色の濃いグリーンがよく用いられます。

違和感なくまとめるポイント

チーク材を惜しみなく使ったインドネシアの高級家具や稀少な李朝家具(りちょうかぐ)、中国家具、植物を編み込んだ民芸調のエレメント、多彩なファブリックなど、アジア各国のアイテムを取り入れたエスニックスタイルですが、すべてのエレメントを違和感なくまとめるには、いくつかポイントがあります。
  • メインの色調は自然色で統一する
  • 家具や雑貨などのエレメントには民族的な色が強すぎる物や、素朴すぎる物は避け、モダンな空間に溶け込む物を選ぶようにする
色調ですが、家具や床材などには、こげ茶を多用するのがエスニックスタイルの特徴です。
壁や床、天井など、ベースとなる室内がモダンな作りだった場合は特に、民族的な色が強すぎるエレメントは浮いてしまいます。
モダンな室内にエスニックの雰囲気を上手に取り込むには、モダンな雰囲気にも溶け込む、程よく個性的なエレメントを選ぶことが重要です。

このように、モダンスタイルにも適合するアジア各国のいいとこどりこそが、現代のエスニックスタイルなのです。


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